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ムエタイ日記10/4〜8「ゴーンさんの娘、ジンを訪ねて編」

天才カメラマン!アラーキー大江の写真館公開(全124枚にタイトル追加!)

2003/10/4(土) ムエタイ日記初日 −バンコク−
07:30、家を出て成田空港へ車を走らせる。
土曜日だから空いてるかなぁ?と思ったのが甘かった。
一般道、高速道路は大渋滞!(ToT)
カーナビ見ながら裏道使って何とかレインボーブリッジ。
一難去ってまた一難、今度はディズニー渋滞に巻き込まれる(-_-;)
やはり木曜の収録終わりで成田へ向かうのとは大違い!
週末はみんな、デートや遊びに出掛けるのだ!

そんなラブラブな車達をヤケクソで追い抜き成田到着。
車を駐車場に預け送迎車で第一ターミナルへ。
空港に入ってまたまたビックリ!
正月なのか夏休みなのか、はたまたウルトラクイズの
成田じゃんけんでもやっているのか、人人人の人だらけ!!
いつも平日出発の僕にとってはえらい初体験(>_<)

混み混みの中無事チェックインを済ませ、辺りを歩き回る。
僕は本屋を探していた。何を探しているのか?
それは僕の愛読書、「デラプロ」だ!
一週間ほど前に発売したしていたのだが
不覚にもまだ購入しておらず、
太陽にほえろの地道な聞き込み捜査のように
何件かある本屋のスポーツコーナーで徹底的に探す。
その作業は第二ターミナルまでに及んだがデラプロは見つからなかった(ToT)

少々落ち込み飛行機に乗り込む。
まずはシンガポールへ。
前にも書いたが、僕はシンガポール経由で
年内にあと4回はタイへ行かなければ
マイレージカードが☆金色☆にならない。
でもシンガポール航空の座席は広く、機内食もおいしい!
一人に一つあるモニターでは日本の映画からゲームまで充実していて、
遠回りにも関わらず、すごく快適空間なのだ。
それに経由便は一回飛行機を降りれるので体も楽ちんちん♪
直行便で6時間30分座りっ放しはキツイのです(^_^;)

そんな快適な飛行機は早くもシンガポール到着。
ここでバンコク行きの飛行機に乗り換える。
バンコク線でもおいしい食事が出る♪
これがまた食べれちゃうんだなぁ〜(^^ゞ

2時間後、満腹な僕はバンコクに到着!
早速タクシーに乗ってヤワラの町へ。
定宿にチェックイン後、すぐとなりにあるムエタイ日記名物
「フカヒレ」にありつく(^O^)v
しかしここで、このフカヒレ屋に新たな事実がっ!!
真相はキックの星を見よ。

幸せいっぱい腹いっぱいの僕は、
部屋のベッドに大の字になり今回のムエタイ日記の展望を考える。
朧気に方向性が見えてきたのでもう寝よう!
明日はお寺から始めますかぁ〜!
二日目以降を乞う御期待(^O^)/
2003/10/5(日) ムエタイ日記二日目 −ルーイへ?−
すごく寝た感じで時計を見ると朝7時。
お寺に行くのにグットな時間!
飛び起き、用意をしてデジカメ持ってホテルを出る。
タクシーに乗り、目指すはラカーン寺!
15分ほどで到着。今日はえらくスムーズだと思った瞬間、
お寺の入り口に目をやると、これが恐ろしいほどの人間渋滞!
朝市か通勤ラッシュか縁日なのか定かでないが
日曜の朝のラカーン寺は大賑わい!

境内に入り本堂へ。
わぉ!(^_^;)目の前には足の踏み場がないほど
たくさんの人が座ってる。
仏像に金箔を着ける人もあまりに多いので黒山の人だかり!
その光景は仏像争奪バーゲンセールに群がる
オバタリアン(死語)のようだ(^_^;)
僕も何とか一通り済ませホッとした。

お寺を出て徳を積みに川沿いのお店へ。
今日はウナギの子供を3尾買った。川へ流す。
決して「大きくなっておいしい蒲焼きになるんだよ♪」
何て考えるはずない。
うなぎは元気に泳いでいった(^O^)

対岸へ行くため2バーツ(約2.8円)の船に乗る。
やはり今日は満員御礼!
エンジンからいつもと違う今にもバラバラになりそうな音が
聞こえてくるが、無事渡り切る。

その後、寺町を覗いたり、
スタジアムのムエタイショップへ買い出しに行って
一端ホテルへ戻る。
今回の本題は何にするか?
湯船に浸かりながらまた考える。
ゴーンさんの命日は11月。お墓参りにはまだ早い。
それは次回に取っておこう。

となると今、結構気になっているのはゴーンさんの娘さんの事。
ゴーンさんが亡くなったのは5年前。
当時3歳だった娘ジンは今小学生。
僕は会ったことはないがゴーンさんからよく
赤ちゃんの頃のジンの写真を見せてもらっていた。
どうしても会いたい!
今はゴーンさんのお兄さんと一緒に暮らしているジン。
ゴーンさんのお兄さんにも久し振りに会いたい!
もう僕の頭の中はそんな事でいっぱいになってしまった!
今回のムエタイ日記は
「ゴーンさんの娘、ジンを訪ねて編」で決まりっ!

すぐに着替えて僕は北行きバスターミナルへ向かうため
タクシーに乗り込んだ!
しかし、バンコクで週末を過ごした人達が一斉に田舎へ帰るのか、
北行バスターミナルは大混雑!
インフォメーションでルーイ行きのチケット売り場を聞き3階へ。
窓口は93〜96番。僕はVIPと書いてある93番窓口へ。
「すいませーん。ルーイ行きVIPバスのチ・「売り切れです。」
僕が最後まで言う前に空かさず冷静な低い声でそう言われた。
ガーン・・・(-_-;)

今日はやはり混んでいた。
二人掛けの1等車も、エアコンなしで
ボロボロの2等車まで売り切れじゃどうしようもない(^_^;)
僕は明日の同じ時間のチケットを買って
今日のところは引き上げる事にした。
準備万端で来て呆気なく終了である(ToT)
このストレスは美味しいものを食べて癒すしかない!

僕は「キックの星」食い倒れツアーでもみんなで行った
「リキットガイヤーン」へタクシーを走らせた。
今日はスタジアム周辺もビッグマッチがあるため大混雑。
そんなスタジアムを横目に足早に入店。
注文はメニューを見なくても決まっているのだ。
カオニャオ(もち米)にソムタム(青パパイヤの辛いサラダ)
ラープムー(豚ひき肉の香辛料和え)
ゲンチュートーフー(豆腐と春雨の鳥ガラスープ)
そして看板メニューのガイヤーン(骨付焼き鳥)

飲み物はここへ来ると必ず注文する
リプトンのレモンティー(タイバージョン)
これは絶対絶対絶対においしいっ!!
日本製の同じ物とは明らかに味が違います。
お客さんが少なかったせいか5分ほどで料理が出揃う。
お腹が空いていた僕は、
目の前の「タイ東北スペシャル」に襲いかかった!

僕は人と食事をしても料理が出揃った瞬間から
食べる事に夢中になり、一言も喋らなくなる事がある。
その集中力があれば針の穴に糸を通すことも、
1円玉を300個積み重ねる事も、
バイク教習所の一本橋だって楽々クリア出来そう(笑)

あーうまかった♪(^O^)/
満腹で苦しいお腹を擦りながら店を出る。
そのまま倒れ込むようにタクシーに乗りホテルへ。
もちろんコンビニに立ち寄り、
別腹のお菓子やコーヒー牛乳を買い込む。
2日は帰らないとだろうと思っていた部屋に戻り
今、日記を書いてるところ。
いろんな事が起きるムエタイ日記的には、
今日の出来事もちょっとしたアクセント。
明日のルーイ行きバスは22:00。
それまで何しようかなぁ?これから一人会議です。(^_^)
2003/10/6(月) ムエタイ日記三日目 −今日こそルーイ−
11:30、遅めに起きた僕はヤワラ通りにある食堂へ向かっていた。
そこは、苦瓜の肉詰めスープがすごくおいしくて、
それだけあればごはんが食べられちゃうくらい 。
だいぶ前のムエタイ日記でも紹介したことがあるが、
最近はタイミングが悪いのか僕が行くといつも休み(^_^;)
そろそろあのスープが恋しくなってきた。

通りを歩いて先を見ると嫌な予感。
赤いシャッターが見える。
確かあの店のシャッターは赤。
近くで商売をしているおじさんに聞いてみる。すると
「最近は店を開けてないよ。先週の水曜日が最後かな。
 なんでかは分からないなぁ〜」との答え。

今日の始まりは苦瓜から!と決めていた僕はしばし呆然。
気を取り直し予定変更で鳥屋(偽タイガーウッズ実家)へ向かう。
やはりここのカオマンガイ(蒸し鳥御飯)は他のそれとは一味違う。
それにタイへ来たら必ずタイガーパパ(偽者)に会おうと決めている。

一通り食べた僕は満腹で店を出る。
タイガー鳥屋のすぐ裏にバンコク中央駅から延びる線路がある。
東南アジアでは良く見掛ける光景だが
この線路脇にも小さいがスラムが存在する。
僕は線路に入りまっすぐ歩き出した。
有り余りの木材などで造った家が隙間なく並ぶ。
日本で言えば長屋といった感じか。
こんな所にも雑貨屋や床屋などがある。

ここの救いは人々が明るい事。
特に子供達はバンコクのデパートで
インターネットの戦争ゲームを楽しむ子供の目より
純粋でイキイキしている。

そんな笑顔達にお腹も和んだ僕は、
MBKデパートへ買い物に出掛けた。
ルーイへ行くのが一日延びたという事は、
バンコク戻りは帰国日当日朝!
ルーイからはどうせ疲れ切って帰ってくるに決まっている。
そんな状態でのMBKはとても無理(^_^;)
今晩のバスも22:00!出発まで時間があるので丁度いいのだ♪

MBKに着いた僕は、まずVCD探し(^O^)/
色々なジャンルの見たい物を見落とし無しで全部買う!
同じ物でも3階の店では売り切れで2階の店には置いてある場合もある。
だから時間を掛けてじっくりと(^_^)

次にGショックの電池交換。
タイで交換してもらえば180円也!(工賃含む)
ついでに女子プロレス好きです隊幹部のKボン隊員に、
レイミステリオjrTシャツを買ってあげた。
これらの行動に3時間半奪われた。

しかし丁度良くホテルへ帰る時間となっていたため、
最近狂っていた体内時計が治ったと一人喜びホテルへ。
シャワーを浴びて、デジカメのバッテリーとテープを
ウエストバックに詰め込み準備万端でいざ北行きバスターミナルへ!
今日はチケット売り場へ行く事もなく乗り場直行。

出発まで時間があるのでフードコーナーへ。
何軒かの食堂のとなりに「KFC」の文字!
カーネルサンダースが僕に手招きをしている♪
そして一度食べてみたかったタイ風チキンセットを注文。

内容は、骨無しチキンを一口サイズに切り、
香辛料とタマネギで和えパクチーを乗せた、
日本では考えられないタイ国限定商品。
それに白いごはん+クリスピーチキンが
2本+コールスローサラダ+飲み物。
以上で85バーツ(240円)
「うまいっ!」
これ、日本で売り出したら絶対ヒットすると感心しながら食べ続け、
5分で完食!また食べよー♪

売店でお菓子やクライムマガジン(週刊現場検証)などを買い込み
バスへ乗り込む。
完全に車内を改造したこのバス、
男子プロレスの移動用と同じような造りになっていて、
座席は通常の半分以下でかなり大きい!
右側2列に左側1列。僕は左側最前列のA−1。
昔の全日本プロレスなら馬場さんが座っていた場所!
気分はレスラー巡業モードだ♪

20:40、定刻出発!
今夜は渋滞もなくバスもスイスイ走る。
今、道路沿いの屋台を眺めながらこの日記を書いてるところ。

24:00、バスは休憩所に入りごはんタイム!
チケットの半券を食堂のおばさんに渡せば何でも食べれる。
僕はお米麺の細いやつを注文。
これまた「うまいっ!」

バスはまっ暗な一本道をひたすら北へ向かいます。
明日はゴーンさんの娘さんに会えるのだ!
ワクワクする気持ちを抑え、僕は座席を倒し眠りについた。

2003/10/7(火) ムエタイ日記四日目 −ルーイ−
目が覚めると外が微かに明るくなっていた。
何時だろう?ふと時計を見るともうすぐ6時。
そろそろ着くはずだ。
その証拠に後ろで数人の客が身仕度を始めている。

それから5分くらい走ると予想通りルーイ県バスターミナルに到着した。
朝もやの中表に出ると、寒くはないがかなり涼しい。
ここに着いたら電話を入れる事になっている、
ゴーンさんの友達「スリヤウッ」以下あだ名(ピーコー)に連絡する。
ピーコーは寝ていたらしく、
寝ぼけ声で「今行くから待ってて〜」と言った。

それから15分して遠くから手を振るバイクの男を発見!
あんなに遠くから人間の顔を識別出来るのだろうか?
アフリカの人は視力が4.0とか5.0の人がいると聞いたことがある。
まさかピーコもタイの山奥に住んでるというだけで
そんな事があるんだろうか?

近付いてくるバイクはやはりピーコーだった。
3年ぶりの再会だが元気な姿は変わりなく、
大きな目を開きニコニコしている。
ピーコーのバイクの後ろにまたがり、
まずはお姉さん夫婦の家へ向かった。

着くとまだ寝ていた二人に挨拶をして今度はピーコー邸へ。
前にも来たこの家の中に入ると、登校前の小学一年生の娘さん、
ポーイとピーコーの奥さんがいた。
奥さんとは久し振りの再会、
ポーイはちっちゃかったので僕のことを覚えていなかった。

ピーコーは2年前、警官の試験に合格し、今は立派な警察官なのだ。
警察無線を腰に付け、制服のズボンを履いたピーコー。
早速出勤かと思いきや
「今日は出勤した事にして大江に一日付き合うよ♪
 だけど署に一回行って出勤簿にサインしてからね☆(^O^)v」
明るい笑顔でサラリと言う言葉なのか?!(^_^;)

僕らは警察署に向かうため悪徳警官ピーコーの車に乗り込んだ。
キュル・(^^ゞ・・キュル・・・・(^_^;)・・
キュ・・・(-_-;)・・・・・キ (ToT)
エンジンが掛からない!
それもそのはず、30年前のボロボロ車、動くはずがない。
前回動かしたのは何年前なのか?立派な骨董品だ!

諦めないピーコーは近所の村人を集めた。
小さな村なので近所に声を掛ければ
車を押す位の人数はすぐに集まった。
前回のムエタイ日記でエガポンタクシーを押し掛けしたような光景が
目の前に繰り広げられる!!

しかし今日の車はエガタクの比ではない。
だがここで驚愕の出来事が起こった。
車を後ろに押し始めるみんな。
もう一度押し掛けするために助走距離を作っているのかと思った時、
ブォ〜ン☆☆!!
何といきなりエンジン始動!!
バックで押し掛け、始めて見ました!
「すっげー!ピーコー!!(^O^)/」
僕はエンジンが止まらないうちに急いで車に乗り込んだ。

快調に飛ばしピーコーの車は警察署に到着。
ここからは「ムエタイ日記」改め
「警視庁潜入24時」のロケになりそう。
ルーイ県の田舎警察署に日本のカメラが入るのは始めてだろう。
僕は緊張しながら署内に足を踏み込んだ。
ピーコーの仲間は笑顔で僕を迎えてくれた。

しばらくしてピーコーの同僚と3人で出発!
この人も来て大丈夫なのかなぁ?
村の治安は誰が守るのか少し不安になった。
タイ人の決まり事その1.
「大事な用事があっても、キン・カーオ!(まず食事!)」
この決まりに従って、やはりピーコーは僕に
「大江、お腹空いたでしょ?ごはん食べてから行こうよ♪」
と嬉しそうに言う。
近所の食堂でごはんを食べた僕達は元気一杯目的地へ向かった(^O^)/
うぉ〜っと!あんまり書いちゃうと
ムエタイ日記が面白くなくなっちゃう(^^ゞ

ちょっとワープ!
ゴーンさんの娘さん「ジン」とお兄さんの「ピーカンミー」の家は、
村で一番大きな通りから舗装されていない細い路地を
200メートルほど入った所にあった。

最初に見えたのはおばあちゃんとサル。
家前の竹細工で作られた腰掛けに座っていた。
滅多にヨソ者が入ってこない平和な村に
突然現れた不良警官2名+外国人1名!怪しまれているのか?

ふと反対側の車庫からでてきた車に目が入る。
何と運転手はゴーンさんのお兄さん(ピーカンミー)ではないか!!
ピーカンミーはドアを開けニコニコしながら
小走りで近付いてきて僕と抱き合った。

後ろを見ると青いTシャツを着た女の子が出てきた。
ん?まさかこの子がゴーンさんの娘さん?
ピーコーはニコニコしてうなずいた。
僕はずっと8歳だと思い込んでいたゴーンさんの娘さん(ジン)は、
実は12歳の小学6年生だった。
その顔はゴーンさんそっくり!
ピーカンミーもゴーンさんそっくり!

僕は二人と話をしている時、ずっと泣くのを堪えていた。
ジンを見ていると走馬灯のようにゴーンさんとの日々が浮かんでくる。
ジンが生まれた頃の写真を
毎日のように僕に見せたがるゴーンさんの笑顔・・・
そんな時、僕と喋りながらピーカンミーの目から涙がこぼれたのを見た。
僕は突然降り出したタイのスコールのように涙が止まらなくなった。
声を出すでもなく、ひたすら涙が流れた。

子ザルのイッセーを肩に乗せ不思議そうに見ているジンに僕は言った。
「お父さんは昔、僕のムエタイの先生だったんだよ。
 お父さんのおかげで僕はチャンピオンになることができたんだ。
 ジン、ありがとう!」
ジンは照れくさそうにうなずいた。
その笑顔の中に一瞬ゴーンさんが映ったような気がした。

思えばピーカンミーと僕は、会う度に泣いている。
ゴーンさんが亡くなる前夜、意識の薄れ始めた入院中のゴーンさんが、
ベッド脇にいたピーカンミーに
「日本人の友達のオーエーと喋りたいから兄さん電話してくれないか」
と言ったそうだ。

当時、僕の事も電話番号も知らないピーカンミーは
翌日亡くなった弟の願いを聞いてやれなかったと嘆いた。
一年後、日本からやってきた僕が
「始めまして、大江と言います。」と挨拶した瞬間顔色が変わり
「君がオーエーだったのか!」といきなり抱かれ、
声を上げて泣き出した時から僕らは毎回泣き合っている(笑)

ピーカンミーは僕に会うといつも同じ事を言う。
「ゴーンもオーエーも俺の弟、毎日オーエーの事を想ってるから・・・」
それは僕も同じ。
ジンにはお父さんもお母さんもいない。
お母さんはゴーンさんが亡くなる2年前に病気で亡くなった。
そんな境遇のジンをピーカンミーはすごく心配している。
普段から口数が少なく、学校でも友達が少ないジンは、
サルのイッセーだけが友達らしい。

でもピーカンミーはこうも言った。
「ジンのあんな笑顔を見たのは久し振りだよ。
 オーエが日本からわざわざ自分を訪ねて来た事を
 すごく喜んでるみたい。」
僕はそれを聞いて嬉しかった。
と同時に、ジンを他人とは思えなかった。
写真や話では生まれた時からジンの事を色々知っている。
その話を僕にしたのはゴーンさん。
来月13日はゴーンさんの6回目の命日。
もちろんお墓参りに行く。
バンコクから北へバスで11時間。ここからでも西へ5時間。

ジンはお父さんが亡くなってから5年間、お墓に行っていないと言う。
僕は「来月、一緒にお父さんのお墓へ行ってみようか!」
とジンに話した。
最初は返事をしなかったジンだが3回目に照れながらうなずいた。
決定!ピーカンミーも、みんなも喜んでいる♪
僕は今日ここへ来て、ジンに会えたことをゴーンさんに感謝した。

ピーコーがそろそろ帰るかと聞いてきた。
ピーカンミーもお店の仕入れに出掛けるらしい。
僕は悪徳警官の護衛を受けみんなに別れを告げた。
「チョッークディーナカップ!!」
嬉しい嬉しい♪良かった良かった♪
と連呼する僕を乗せた不良警官号は、
あっと言う間にルーイ県田舎町警察署へ戻ってきた。

その後、ピーコーに案内され、村のパトロールに付き合う。
とは言っても闘鶏をする村人との立ち話や、市場見学、
あげくの果てにはタイ式マッサージ屋へ(笑)
遊びだかパトロールだかさっぱり分からないピーコーの行動。

夜はピーコーが、僕の好きなソムタム(青パパイヤのサラダ)を
家で作ってくれた♪
ピーコー家の家庭料理も最高に美味しかった!(^O^)v

20:00、バンコク行きのバスの時間が迫る。
ピーコーが骨董車でバスターミナルまで送ってくれると言っている。
「エンジン掛かるの?」僕は聞いた。
ピーコーは「掛からないよ。」と普通に答えた。
また押し掛けだ(^_^;)
しかし掛からなかったら帰れなくなる!(ToT)
僕は早めに出ようとピーコーを急かした。

でも今回押し掛け要員にピーコーが連れてきた人は
明らかに泥酔した友達!
後ろから見ていると押しているのか?掴まっているのか?
それとも吐きそうなのか?
「ブル〜ン!」
おっ!酔っ払いやるじゃん!
一発で掛かった。
ピーコーは僕を乗せ、舌が回らない友達を無視してバスターミナルへ。

車内でピーコーが
「オーエー、今日は楽しかった?嬉しかった?
 またルーイへ遊びに来なよ!」
「もちろん両方だよ!
 ピーコー、今日は一日ありがとう!
 ソムタムおいしかったよ♪また遊びに来るからね!」
そんな会話をしてピーコーと別れた。
これだからやめられない!タイ人最高!\(^o^)/

2003/10/8(水) ムエタイ日記五日目 −バンコク−

04:30、僕が乗ったルーイ発バンコク行きの長距離バスは、
8時間掛けてようやくバスターミナルに到着した。
白タクの客引きを無言でかわしながら、
寝ぼけ眼の僕はタクシーでホテルへ向かう。
昨日の朝ルーイに着いた時の澄んだ朝もやとは
明らかに違う色の排気ガスに色付けされたねずみ色の空気が
タクシーの窓越しから見える。
田舎からバンコクへやってきた人達はみんな同じ事を思うのだろうか。

30分後ホテルに着く。
僕は夜勤明けの労働者のように、
服も着替えずバタンと倒れ込み、眠りに着いた。

11:00、5時間ほど寝てまだまだ寝足りない僕だが
今日は帰国日、ホテルをチェックアウトしなくては。
しかしここのホテル、チェックアウト時間が決まっていない。
普通のホテルなら10時、遅くとも11時には
部屋を明け渡さなければならないのが常。
だけど僕は、これからゆっくり湯船に浸かり、荷物をまとめ、
昼過ぎくらいにチェックアウトしても全然大丈夫なのだ!
こういうところもまさに「アメージングタイランド!(^O^)/」

13:00、ホテルを出た僕は、今日のランチを考える。
そうだ!苦瓜スープの店に再チャレンジしよう♪
今日やってなかったらあそこの店は潰れたと考えるしかない。
50メートル手前で結果は出てしまった。
赤いシャッターは今日も閉ざされていた。

落ち込みながら今来た道を戻って行くと、
雑貨屋の店頭に僕が大好きなTATA.YOUNGが一面に載った新聞発見!
昨日ピーコーの家でテレビを見てた時もニュースでやっていた
TATA新恋人発覚会見の模様。
新聞はその会見の詳細だった。
僕は更に落ち込みながら
ポケットから8バーツを出して読めない新聞を購入。
空腹&傷心でトボトボと歩いた。

この傷を埋めるのは満腹になるしかない!
自棄食いとはよく言ったものだ。
僕は何にも考えず一軒の店に入った。
ここは変わった形の米麺があった。
小さめの餃子の皮みたいな大きさで茹でるとクルリと葉巻形になる。
始めて遭遇するこの麺に興味を抱き即注文!
その横では春巻を揚げるいい音が聞こえる。
うまそー♪これも注文!
後は鳥スープで炊いたごはんもあったのでもちろん注文!

役者が出揃うまで数分。
始めて来た店はこの時間が一番楽しい!
当たりか?はずれか?
スクラッチ宝クジを削る瞬間とか、おみくじを引く瞬間に似た感じ(^_^)
注文した物が出揃った。 早速食べる。
うまーい!\(^o^)/結果は大当たり☆!
また新たにおいしいお店を発見した(^O^)v
満腹になればすべて忘れる質な僕。
ニコニコしながら店を出る。あー幸せ(#^O^#)

15:00には空港へ行かなくては!
僕はいくつかの用事を済ませ空港へ向かった。
途中ピーコー、ピーカンミ、そしてジンに電話を入れた。
ピーコーもピーカンミーも、
「また絶対タイへ遊びに来るんだよ!」と同じ事を言っていた。
ピーカンミーが言う。
「オーエーが帰った後、ジンはよく喋るようになったんだよ。
 アルバムを見せてと言ってきたから見せてあげた。
 ゴーンが残したアルバムには
 オーエーとゴーンが一緒に写った写真がいっぱいあって、
 ジンはすごく喜んでいたよ!」
僕は、何だかすご〜く嬉しかった♪

荷物も預け、心も体も軽くなった。
飛行機はシンガポール経由で明日の朝成田に着く。
そのままスタジオに入りキックの星を収録。
次の日の生ゴンは永田選手がゲスト!
今回もタイで鋭気を養った僕は、快適な飛行機で日本へ向かいました。
また明日から頑張るぞぉー!(^O^)/ おしまい。

 

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